国際吹矢道協会(IFA)競技規則      98.11.23  08.04.14更新

A.得点競技規則
1.的について
 (1)的は半径3,6,9cmの同心円で得点は的の中心から7,5,3点とする
 (2)的の高さはその中心点が160cmとする。(cf: ダーツは173cm)
 (3)的はスポンジマットに的紙を貼るのが一般的ですがスポンジマットにワイヤリング
   的をテープまたはピンで固定する方法もある。
 (4)紙的の場合円の線上に当たった矢の得点は高得点の方にする。(03.09.28改正)
 (5)紙的の場合得点の判断が困難で不正確になることがあるから、公式競技には
   ワイヤリング的をスポンジマットに固定して行う。(040929)
2.筒について
(6)筒の長さは120cm以下で内径、材質と重さは自由。筒に錘その他の付属品をつける
  こともできる。一般的に用いられているものは内径が13mmである。
  外国人が大会参加のために来日した場合は48インチ(121.92cm)の長さの筒を
  を使用できる。(080416)
3.矢について
 (7)矢の長さ重さ形状は自由ですが先端は槍型になっていること。先端が平らまたは
  ブロードヘッドの矢はワイヤリング的のワイヤに当たりやすいから公式競技には使用
  できない。一般的に用いられている矢はフィルムを円錐状に巻いた矢で先端が
  とがった金属で長さ21cm、重さ0.8grである。(02.8.29) (06.10.23)
4.競技開始前の規則   
 (8)的から10m離れたところにシューテングラインを引く。(女子:8mを削除99.7.31)
 (9)試合の会場では禁煙とする。
 (10)1人1ラウンド5射を6ラウンド行う(計30本)。
 (11)1ラウンドの制限時間は3分間とし制限時間内に終わらない場合、得点は制限時間
    内の得点になる。
    1試合の時間はマーカーの確認時間を含めて25分以内とする。
5.競技開始後の規則
 (12)矢が的まで達しない場合、選手は各自のシューテングラインから筒先で矢を手繰り
    寄せて回収できる場合はその矢を再度発射できる。回収不能の矢は0点とされる。    
 (13)1ラウンドに6本吹いてしまった場合は、最高得点の矢を1本減点する。
    (98.12.15追加)
 (14)矢が的から跳ね返った場合はもう一度吹くことができる。(01.11.23改正)
 (15)2本の矢を重なった状態で吹いてしまった時は、これを1本の矢として扱う。
    (01.5.17)
 (16)得点の合計が同点になった場合、高得点の矢が多い方を上位とする。
 (17)同点の場合、3本を吹いて勝敗を決める。(02.7.8追加)
6..その他
 (18)車椅子に腰掛けて吹く場合の的中心点の高さは125cmとする。(06.03.28 改正)
 (19)その他に問題が生じた場合には、主催者、役員、選手などが話し合って解決する 

B. 国際吹矢道協会IFA 段位認定基準 (2006 8 25更新)

級段  カラー  得点
3級 60--74
2級 75--89
1級 90--104
初段 105--119
2段 アイロン 120--149
3段 ブロンズ 150--161
4段 シルバー 162--174
5段 ゴールド 175--185
6段 チタン 186--193
7段 プラチナ 194--201
8段 ダイヤモンド 202--209
9段 210

(1)段位は順にアイロン(2段)、ブロンズ(3段)、シルバー(4段)、ゴールド(5段)とする。
(2)アイロン賞(IFA2段)は大会において120点以上の得点をあげた者に授与する。  
(3)ブロンズ賞(IFA3段)は大会において1回150点以上の得点を得た者に授与する。 
(4)シルバー賞(IFA4段)は大会において1回162点以上の得点を得た者とに授与する
  (JSFA4段)。   
(5)ゴールド賞(IFA5段)は175点以上の得点を得た者とに授与する。(01.11.27)
(6)名人はゴールドの段位を1年間に3度取得した者に与えられる。(011127改正)
(7)初心者のレベルは上記の通り3級、2級、1級、初段(105〜119)とする。(050701)  
(8)6段.7段.8段9段(185--,194--,202--,210)を国際基準に基づき追加した。
  ASBAでは6.7.8段はマスター1.2.3で9段はパーフェクト210またはウルチメートゴールと
  言っている。名人位((6)ゴールドを1年間に3回取得した人)を削除した。(060825)

C.連続ヒット記録競技規則
(1)連続ヒット記録とは7点の円に矢が連続して当たった矢の数をいう。
   もしも6ラウンドで5本の矢がすべて7点の円に当たった場合、7点以外の円に当たる
   まで吹いて連続ヒットの矢数を記録する。(01.11.23追加) (040929)

*上記のルールは日本スポーツ吹矢協会JSFA、アメリカASBA、フランスFSBA、ドイツス
  ポーツ吹矢協会DSBVなどのルールとほぼ同じです。(2006.8.17) 
 

D.遠矢競技規則              (080414新国際ルールに改訂)

(1)直径18cmの円の中心が床から160cmの高さになるようにセットする。(080414)
(2)選手は1ラウンド5本の矢を吹く。(080414)
(3)5本のうち3本以上が的に当たった距離を遠矢距離と認定し、更に的から離れて
  吹くことができる。
(4)用いる筒と矢の規則は得点競技に準ずる。
  注:日本スポーツ吹き矢協会会長青柳清氏のルールは直径24cmの的に 3本中
     1本が当たればその距離が遠矢距離と認定されます。(060817) 

E.マッチ落とし競技規則         2000.9.19

1.160cmの高さに3.5cmX5.5cmのハードスポンジのマッチ箱的を2ケ左右に吊す。
  合計10ケのマッチ箱的を落とし矢数が少ない者が勝つ競技です。
  シューテングラインは的から10mの所に引く。
2.マッチ箱的を吊すテグス糸に輪を作り、それをU字型のピンに掛けて吊す。
3.矢がマッチ箱的をかすったり、的が反転した場合は無効とする。
4.的に矢が当たって跳ね返った場合は有効。
5.的に矢が当たってマッチ箱的が落ちなくとも有効。
6.的に矢が当たったかどうか不明の場合、再度吹き直しできる。
7.左右いずれの的を先に狙うか選手は選択できる。
8.最初に狙った的が落下してから、次ぎの的を狙うことができる。
9.矢が的を取り囲み的が落下しにくくなったら矢取りができる。
10.選手が競技を放棄した場合や40分を経過した場合、競技は終了する。
11.選手はいつでもパイプクリーナーを使用して結露を拭うことができる。
12.マーカーが矢数を確認してから選手が矢取りを行う。
13.用いる筒と矢の規則は得点競技に準ずる。
14.その他問題が生じた場合得点競技の規則に準ずる。

F.国際吹矢道協会フィールド競技規則

1.フィールド競技は1グループ4人で決められたコースを周りながら4スポットで
  競技を行う。
2.射撃の順序は最初のスポットでA、Bが吹いたら次のスポットはB、Cが吹く。
3.スポットにおける的の設定はp.102,103の図に示すような配列が望ましい。
4.射程距離は9m,11m,13mの位置に的を設定した4ケの的のスポットが3箇所、
  的1ヶを15mの位置に設定したスポットを1カ所、合計4スポット設ける。 
5.用いる筒と矢の規則は得点競技に準ずる。 

Spot Distance Targets Darts/Target Total darts
 A  9m  4    4    16
 B  11m  4    4     16
 C  13m  4    4    16
 D    15m  1    4     4
Total  13    52

フィールド競技規則は「スポーツ吹矢健康法」樋口裕乗、林督元著 ぶんぶん書房
平成7年11月発行 P.190に記載されています。現在この本は発売されておりません。
「新スポーツ吹矢健康法」1999.1.20発行 林督元著にはフィールド競技は掲載されて
おりません。