羽越新幹線。
2000/07/13

新潟県には、重要な交通機関の一つとして、上越新幹線があります。
しかし、群馬県の高崎駅以北は利用客が少なく、その運営においては重要な課題となっています。
また、北越急行ほくほく線の開業以来、県内最南端の駅、越後湯沢で折り返して、新潟市や長岡市までは来ない列車が増えてしまいました。
越後湯沢以北の駅はさらに利用客が減り、そう遠くない将来、廃止などを検討する事態にもなることも考えられなくはないでしょう。
その為、この区間の新たな利用客の確保が必要となっています。

そんな中、先日、新潟県、山形県、JR東日本の3者間において、新潟駅から上越新幹線の乗り入れを行なう形で、白新線、羽越本線の新潟−酒田間のミニ新幹線(新幹線在来線直通型特急)化について、合意が行なわれました。
実現すれば、ミニ新幹線としては、山形新幹線、秋田新幹線に次ぐ3番目(4区間目)の開業となります。
詳しい計画案は、発表されていないので、当HPにおいて、独自に案を練ってみました。


ここで位置関係を解っていただくために、まず、以下の図を参考にしてください。

太線の区間が新幹線で、東京−新潟間が既存の新幹線(東北新幹線、上越新幹線)で、新潟以北が新設される部分です。

そして、山形新幹線、秋田新幹線の例をもとに、以下のように予想を立てました。

停車駅は・・・
新潟−新発田−中条−荒川(現:坂町)−村上−あつみ温泉−鶴岡−余目−酒田
米坂線の分岐点坂町駅は、古い地名で、現在の町名は荒川町になっている為、これを機に改名するのではないかと思います。
村上駅とあつみ温泉駅の間にも現行の特急停車駅府屋駅がありますが、利用者数などの面から、新幹線の停車駅になるかどうかは微妙です。
また、新潟と新発田の間に有る豊栄駅は、新潟駅に近すぎるので、停車駅に指定されることはないでしょう。


路線の愛称は・・・
羽越新幹線。
山形新幹線、秋田新幹線ともに路線の正式名称とはぜんぜん違い、終点の駅名をつけていることから、酒田新幹線になることも考えられますが、山形新幹線は新庄まで延施されても、改名されなかったことから見て、目的地の県の名称を路線名にしているとも考えられます。
そうなるとこの場合、山形県が該当するわけですが、すでに山形新幹線は存在する為、路線の正式名称でもある“羽越”を使うのではないかと思います。


列車の愛称は・・・
現行で同区間に“いなほ”(新潟−酒田、秋田、青森)が、有る為これが最有力でしょう。しかし、新潟県民としては、東京−新潟間も運転することから“とき”にして欲しい気がします。
また、秋田新幹線の“こまち”のように、まったく新しい名前が付けられるかもしれません。


工事方法は・・・
全体的には、白新線、羽越本線の路盤等をそのまま使って行われるでしょう。
この区間は、“いなほ”とは別に、昼間の特急として大阪−青森の“白鳥”が運転されており、夜行では、人気の“トワイライトエクスプレス”(大阪−札幌)をはじめ、“あけぼの”(上野−秋田)、“日本海”(大阪−青森、函館)などがあり、新幹線の軌道幅に変えてしまったのでは、これらの運転が出来なくなってしまう為、山形新幹線や秋田新幹線でも一部の区間で採用された三条軌方式が、全区間にわたりとられるのではないかと思われます。



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