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第240号 セコイ事情 2008年6月6日



↑ベニチャワンタケ?/2006年6月4日撮影/妙高にて。

 遠目にはケバイ色をしたプラスチック系の破片ゴミに見えた。この写真では自分でもなんだか置いたように見えるが実際の発生場面。雪融け直後で、この時季のこのあたりの山にあるきのこといえば、これとエノキタケくらいのもの。高原の澄んだ空気のなか日光が強くさしている。気温としてはさわやかで気持がいいが、よく言われる健康上・美容上の 「紫外線に注意」 というそんな日なのであろう。「注意」 などしたことないけどね。
 バックナンバー第189号で掲載した写真の右端に写っているのがこれで、その全体写真でわかるように雪融け直後で、たぶん一週間もたってないと思える状況であり、そんな短期間でこんなにしっかりときのこが出せるものだろうかと不思議な感じがする。樹木の木の芽などのように前年の降雪前までに原基ができていたと考えるしかないが、きのこでそんなことがあるのだろうか(これまでに読んだ文献類では原基ができた後の気温や湿度の大きな変化は原基がこじれてきのこにならない、と記憶しているのだが)。
 今回(5月31日)の山行きでも、先回は残雪で覆われていた地面にやはりこのきのこがあって、雪融け後一週間はたってないことがはっきりした。上の写真では陽光がストレートに当りあったかそうで実際に広く平坦で日当たりのいい場所なので地温が上がりそうだが、今回は切り立ったガケのフチに近い日当たりのよくない地面であまり地温があがりそうもない地面であった。共通しているのは両方とも平らな湿地であること。ミズバショウの新芽があちこちに出ている。

 今回はこれまででもっとも行程の短い谷間に行ってきた。きわだった関門や難所もないわりとラクなコースであった。それでなんとかサルカモシカ男のシリにくっついて行くことができた。
 時々小雨ふるどんよりの空。しっとり濡れたやわらかい新緑が美しい。残雪は一週間分きちんと目減りしている。雪の下から藪が立ち上がってきた地点もありすこし歩きづらくなってきた。雨がひどくならないことを願いながら進む。あとでわかったが平野部よりは雨足はずっと弱かったようだ。
 レンズに水滴がついて撮影に手間取る状況。おまけにカメラを三脚にセットする雲台部品をわすれてきた。ちょっと使い具合が悪かったもので直そうとして机の上に置いたままそのことを忘れて出てきたのであった。風景などは手持ちでもいいがアップで撮るときには三脚は必須。その場面を前にして忘れた事実に気づいたときには総身がヒヤッとして倒れそうになった。
 そのあとは3.1キロの三脚がただの金属棒と化して10キロ位の重さとなって肩にぐぐっとひびいた。
 そんなわけで、またまた36枚撮りで半分しか消費できなかった。ガソリンは上がるし景気はますますよくないしで「経費節減」方針はさけられないというセコイ事情のこの頃。
 でもって、今回は次回とあわせて検討することに・・・。
 
 次回だが、今回の山行きのあと右足のカカトが痛くてびっこをひいて歩くざまに見舞われたので 「秘境」 まで行けるのかどうか。
 前回は帰途に残雪から突き出ていた枝に蹴つまずいて子供のように見事に前のめりにころんだ。ホントに子供のころ以来、どう思い出しても記憶にないような、両手を前に出したバンザイ型のブザマな恰好で倒れた。これが地面だったら大ケガしていたはずだ。やっと起きあがって衣服の雪を払い顔と眼鏡についた雪片をふき取っているうちに、しみじみと 「いいトシをしてなあ・・・」 と自分でも恥ずかしくなった。あとのふたりはずっと前を歩いていたので誰にも見られないでよかったぁ。それと、眼鏡が無事だったのも。
 そのときに腕がはげしく投げ出されたせいか右肩がおかしくなった。昔、「四十肩」 をわずらったときと症状がよく似ていて、今回は右手が水平以上に痛くて上げられなくなった。週末までに完治しなかったが山行きには支障をきたすほどではなくなった。
 今回は土曜に行ってきて日・月となんでもなくて火曜になってカカトに痛みがきた。以前からすこしそんな徴候があったのがここでいっきに発症したみたいだ。動かなければなんともないが歩くとつっぱるように痛くてまともに歩けない。筋肉痛ともちがうようだし 「腱鞘炎」 のようなものかな。このままなら山行きなど論外。はたして週末までに治るかどうか・・・。
 こんなことを書いているうちに去年の7月16日の大地震を思いだした。その後日に神社の石段を下りるときに勢いよくすべって転んで石段のカドに背中を強烈に打ちつけたのであった。「重症・寝たきり」 になってもおかしくない状況だったが、よくあれで大事に至らなかったものだと不思議に思う。今ならそうなったような気がする。
 今年はどうもこんな按配で、山行きのたびにあちこちにガタがくる。「トシ」 というものの現実をいやでも思い知らさるこの頃――。