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第244号 栽培方面へ-2 2008年月日



↑5月31日(第241号)の谷の下流あたり。
 いちめんの残雪に覆われた谷川に落とし穴が。間口が10m×15m位。こんな雪野原を右に行ったり左に行ったりするのだが、もし踏み抜いたらそれでオワリ。
 大石ごろごろ、激流、冷水(たぶん1.2℃)の悪鬼の口のような迫力をしばし呆然と眺め続けた。霧のような細かな雨のなか。そうだ、写真だと我にかえってカメラを取り出す。広角レンズに雨粒がつくわ曇るわで手間取る。ティッシュで拭き拭き写す。
 サルカモシカ男はもう向こう側の岸の上を動物的に徘徊している。

 6月29日と7月5日は妙高のひとと畑を訪ねる。
 その前に笹ヶ峰高原まで行ってみた。ハタケシメジが出始めていた。平野部なら5月半ば頃の発生だが、さすがに高原は遅い。秋にもごっそり出る元気のいいシロだ。ハナビラタケも幼菌があった。両方とも栽培用の種に持ち帰った。
 ほかにきのこは皆無。ないったらない、とキッパリしているから勝負ははやい。
 あとはなんの未練もなく笹ヶ峰高原をおりて打ち合わせをしたり畑の手入れをしたりの平穏ないちにちを過ごす。狩猟採取族から農耕族へ変身した気分だ。農耕のいいところは、手をかければ少しづつでも着実にモノを増やすことができること。それを楽しみにしてコツコツと地道に身体を動かしていく。
 不思議なのは、百姓出の相棒がきのこキチガイになる前は日曜農園で野菜をつくっていて、わしは職人出でフラフラと海に行ったり山に行ったりしていたのが、いつの間にか農耕と採取の「向き」が逆の立場になっていったこと。
 「百姓のタマシイを見せてやるからな」
 などと百姓出を諭す職人出であった。ところが実際の作業労働となると、やっぱし百姓出がはげしく活躍するのであった。