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第246号 栽培方面へ-4 2008年7月26日


 
↑栽培のタモギタケ/2006年6月16日/わが工場にて。直径高さとも12cm位の菌のまわった原木が埋めてある。鉢植えにするときに殺風景なので飾りにと思ってシソの種をまいた。

 2006年にタモギタケの栽培をしてみた。天然ではハルニレの木に発生するがハルニレは入手できないのでナラの木を用いた。マイタケの原木栽培と同じ手法で玉切ったナラの原木を加熱滅菌してから、妙高で採取したタモギタケから培養した種菌を植える方法である。
 3月に仕込んで4月4日に鉢植えにして6月に発生した。マイタケの場合はある程度木質の分解が進んで菌糸量がまとまるまできのこは出さないが、タモギタケは少しの菌糸量でも出すらしく、採取するとまた1.2週間で次のが出てくる。7月半ばまで4.5回とれる。アラゲキクラゲもこれと同じような出方をする。
 菌床物(オガクズにコヌカやフスマの栄養物を添加した促成栽培物)よりはいいが、タモギタケはやはりあまり旨いきのこではないので試作だけしてみて中止した。やはり加熱調理をすると色が落ちて白くなるのが惜しい。また、大きくなると固くなるのも欠点。培養菌糸も古くなると皮革のようにシナシナと固くなる。タモギタケは他に食用きのこがあまりない時季に発生するのが長所なのだが。

←上の場面の翌日。
 さすがに夏のきのこで、1日で二回りくらい大きくなった。食用適期。これ以上おくと固くなる
 この鉢はひとにあげたが今年も出ているらしい。水やりを欠かさなければ5年くらいは持ちそうだ。
 妙高では一部、ニレブサの名で知られている。ブナにも出るそうだがまだハルニレでしか見たことがない。
 菌糸を培養してみるとヒラタケと同じくらいに成長が速くて毎日見ても菌糸の伸び具合がわかるほどだ。

 7月19日。
 上越市内の山林に 『天然栽培マイタケ』 のほだ木300個を埋設する。一口の受注では最大の数になった。前日までに物品を運搬してもらい埋めるための穴ほりを重機でしておいてもらって、当日はほだ木を箱と袋からだして穴に並べ置いて土をかぶせる作業だけにした。50個の2列で100個の畝を3畝。作業は予定通りに順調に進んだ。
 これからお盆ころまでの間にこれの発送やら埋設(自社用と相棒用)やらをしていくことになる。
 午後からは妙高に走ってギョウジャニンニクの種まきをした。
 畑も借り物、種ももらい物、なので 「ひとの褌で相撲をとる」 ような按配である。
 妙高あたりでは畑の一部か庭の隅っこでギョウジャニンニクを作っている家が多い。山で採ってきたものかそれを譲ってもらったものだが、山では滅多に見ないような茎が指の太さほどもある超特大サイズが密生している。10年20年と育てているからだ。春にそれを間引くように摘んで食用にしている。
 そこから自然に落ちた種から発芽して育った小さな葉っぱが株の周囲に散見できる。それが食用のサイズ(茎の太さが割り箸位)になるまでには5年とか6年とか言われている (山では10年位らしい)。それよりも株根から分けつして育っていく方が増えるのが速いように見える。
 なもので、わざわざ種をとって蒔いて増やそうというやり方は妙高あたりでは聞いたことがない。自家用ならばそんなに増やす必要もないといった理由もありそうだ。
 こんな情況だから、関係する誰からも 「種からでは遅くて大変だよ、分けつで増えるよ」 と言われる。
 そこをあえて種まきからやる。あえてやるからにはそれなりの小さな試作と構想を持っているからだが、それで実際にうまくいくかどうかは分からない。来春に種から芽がでればうまくいくことになる。芽が出なければまた一からやり直しだ。ようやくその第一歩を踏み出すことになった。