![]() ↑ヤブレベニタケ/8月2日/頸城村にて 妙高まで行く途中にたまに寄り道してみるのが頸城村 (現上越市) の 「大池」。農業用水のための人造湖だが、けっこう大きくてゆったりとした広さがある。かつては湖畔をぐるりと一周することもしたが、この数年はきまった箇所しか覗かなくなった。今では 「懐かしい」 ような気分さえしてくるフィールドになってしまった。脇目もふらないような熱中時代を思いおこすからだ。 そんな湖畔にヤブレベニタケがあった。 付近を歩くと方々に群れていて満開の様相だが、それがなぜかどれもが水辺に多く陸側に少ない。ミズベノベニタケとでも呼びたいような発生具合であった。 10年ほども昔だったろうか。やはり水辺にヤブレベニタケが群生していたことがあった。上の写真よりももっと水際で水面にさざ波がたっていた。まわりの草木も風に揺れている。そんな状態にあるきのこの光景に惹かれて何度もシャッターを押した思い出がある。 そのような熱かった日々を久々に思い出し、ゼンマイのネジをキリキリと巻いていく、歯車がコトコト回り出す、そんないちいちのテマヒマがもどかしい――というような心構えの 「再起動」 をしなければならない。あの頃はいつもきっちりと巻かれていたのだなあと意識する。この5年ほどで少しづつ色濃くなってきた意識である。 妙高の一部では野菜や穀類のサルの食害が深刻化している。 わしらがマイタケを埋設している地域でも被害がひどくて、この時季はカボチャが狙われている。借りている畑の地主さんではカボチャの表面だけかじって食い荒らして全滅させるような深刻さだ。今号の表紙にある写真で奥の左側に見える畑の緑がそうである。さらに、その手前に写っているサルは、なんと、服を着て、しれっとしてこっちを見ている・・・。 ほかにトマトとトウモロコシもやられる。ダイコンやネギも被害にあうそうだ。サルの出没を発見すればすぐに役場に電話して鉄砲撃ちが来るのだそうだが、それも夕方6時までだし、いつも見張っているわけにもいかないしで、どうにもならない。近くの林内で20頭くらいの群れをつくっているらしく防ぎようがないのであった。 そこで心配になるのがマイタケである。 マイタケをナマでかじると、とてつもなくいがらっぽいアクで口の中がイガイガビリビリして酷い目にあう。いくらサルでもこれを食うとは思えないのだけれど、引きちぎったりのイタズラをしないとも限らないのではないか。そんな不安である。 何事をやるにも、必ずどこかに問題が発生するもので、それらをなんとかクリアーしてこなして行くわけだが、それにしても思わぬ伏兵がいたものだと、なんだか他人事のように感心してしまった次第――。 |