「第一回ヨーロッパジュニアソフトテニス大会」に参加して
 
レポート:八王子市立椚田中学校 野口英一
 
主催   ハンガリーソフトテニス連盟・日本ソフトテニス連盟
参加生徒 丹崎悠土・鈴木真人(大田区立大森第七中学校二年生)
     中村さつき・近藤絢香(八王子市立椚田中学校二年生)
引率者  野口英一(八王子市立椚田中学校)
日程   2003年6月26日(木)〜7月02日(水)
場所   ハンガリー・ブタペスト
参加国  ハンガリー・スイス・日本
試合方法 国別対抗
     団体戦(男子1ダブルス・男子2シングル・女子1ダブルス
      ・女子2シングル・1ミックスダブルス)
     個人戦 シングルス・ダブルス・ミックスダブルス
 
イタリアのローマから始まったソフトテニス普及活動、ヨーロッパジュニア交流が4年目に入る。現在、交流を持つことができた国はイタリア・ドイツ・ハンガリー・スコットランドの4カ国。今回参加する国はハンガリー・スイスそれに日本と三ヶ国。イタリアは残念ながら調整が上手くつかず不参加。またチェコも参加の予定だったが急きょ不参加。しかし普及を始めて、4年目でこのような大会が開かれたことは今後の普及活動に大きな力となるだろう。
 今回スイスは、ハンガリーソフトテニス連盟会長のルッカツさんの働きかけで、硬式テニスの選手がチームを組み一週間ソフトテニスを練習し、参加してきた。ハンガリーも硬式テニスの選手が主体となっている。日本チームは丹崎君だけがジュニア育ち、あとの3人は中学から始め、ソフトテニス歴は1年2ヶ月あまり。外国勢は硬式テニス歴が5年から10年と長 く日本チームの苦戦が予想された。









 
 6月28日(土)
 開会式
 ルッカツ会長より「この大会が今後のヨーロッパソフトテニス普及に大変重要である。」という挨拶があったあと試合開始。
  男女シングルス
 シングルスは硬式とまったく同じルールで行った。予想通り、苦戦。トーナメントの一回戦を勝ちあがったのは女子の中村選手だけ。その中村選手も2回戦で敗退。外国勢の強さを実感した形となってしまった。外国選手はサーブ力、ストローク力とも日本選手を上回り、シングルスを戦いなれているため、配球が上手く、付け入るすきがなかった。今の硬式の技術はソフトテニスとほとんど変わらないため、フォアハンドストローク、バックハンドストロークともトップスピンで、打ち込んで来るボールは威力があり、日本選手は返球するのに苦労していた。決勝戦は男女ともハンガリーとスイス。男子はレア(13歳・スイス)とアンドリッシュ(15歳・ハンガリー)。硬式よりもラリーが続き、サービスアンドボレーなど見応えのある試合でアンドリッシュのファイナル勝ち。女子はスベニア(17歳・スイス)とディア(13歳・ハンガリー)。スベニアのパワーが上回り、4−1で勝ち。年齢にひらきがあり、ディアも健闘したが力及ばず敗退。このシングルスを見た限りでは、全国中学生大会に出場できるレベルであった。

 男女ダブルス
 シングルスのあとすぐに男女ダブルスが始まる。タブルスはリーグ戦で行われ、男女それぞれ6ペアがエントリーされた。ダブルスにおいては、日本有利が予想されたが、ハンガリー、スイスチームとも良く研究しており、前衛の動きなどもきちんとできていた。これは森永さんが三ヶ月ハンガリーに常駐し指導を続けた成果だ。結果は男子一位がハンガリーペア、二位がスイスペア、三位がハンガリーペア、惜しくもメダルを逃した日本ペアが四位。女子は一位がスイスペア、二位がハンガリーペア、三位が日本ペア、銅メダル獲得。
 
 6月29日(日)
 ミックスダブルス
ミックスダブルスからスタート。日本ではあまり馴染みがない種目でとまどっていたが少しずつコンビネーションもとれ始め、中村・鈴木組が三位。ここでも銅メダル獲得。一位はスイスペア、二位がハンガリーペア。
午後から団体戦が始まる。ハンガリーがA・Bの2チームでエントリーしたため、4つのチームの団体戦となった。対戦は7チームの点取り戦で4チームが勝てば勝者となる。日本は4つあるシングルスに勝ちが望めないことから、厳しい戦いとなった。スイスとハンガリーAチームに敗れ、最終戦でハンガリーBチームと戦う。ここはシングルスで2つ勝ち、ダブルスも男女とも勝ち三位入賞。3つ目の銅メダル獲得。決勝は最終戦のミックスダブルスまでもつれ込み、4−3でスイスが勝ち、初代チャンピオンとなった。

 閉会式
 全ての日程を終え、クラブハウスでの閉会式。ブタペスト市長からの優勝杯がスイスチームに、そして入賞者、参加者には日本のメーカー、ナガセケンコー・ヨネックスからの賞品が授与された。
 
 大会を終え
ハンガリーソフトテニス連盟会長のルッカツさんとマルタさんのマネジメントが良く、大会運営もスムーズで、日本での大会と変わりなく試合が進んでいたことに感心し、今後も大会運営は任せることができると感じた。
また、ハンガリーのソフトテニス活動が軌道に乗ってきたのは、ブタペストに常駐され、日本との連絡役をされている玉木さん(今回も大変お世話になりました)と日本から三ヶ月指導に行かれた森永さんの力が大変大きいと感じている。とくにローマでの森永さんの指導の重要性を知っている者にとって、森永さんが帰られた後のハンガリーの活動が順調にいくのか少し不安を感じている。それは大会の翌日、そのコートでは今回の大会に参加していた選手たちが硬式の練習に励んでいたからだ。大会が終わってしまえば硬式の練習しかしないのでは普及につながらい。ルッカツさんが小学生を集めてスクールを開いているが、まだ軌道に乗っていない様子。森永さんの指導無しでスクールが続けられるのか心配だ。今回は硬式の選手がラケットを持ち替えて出場してきたが、今後ソフトテニスから入った選手達が多くなり、この大会に出場できるようになってほしいと考えている。そしてルッカツさんとマルタさんのソフトテニスに対する情熱に期待し、ハンガリーを中心にスイス、チェコ、オーストリア、スロバキアどにソフトテニスが普及する事を願っている。
今回の交流は大会を中心に行ったが、スイスチームとは宿舎が同じだったため、食事を含めて、かなり密度の濃い交流ができた。選手達も、英語やドイツ語で挨拶を交わしたり、プレゼントの交換をしたり、ブタペストの観光も同行したりと楽しい時間を過ごすことができた。特にドナウ川沿いの夜景がすばらしく、選手達も感動していた。
 
 
P.S 8月26日(火)〜9月2日(火)まで大磯中学校が原田先生引率でハンガリーに出かけました。