カナダの大自然感動紀行

 平成12年5月下旬、同期生の仲間を主としてツアーを組み、カナダ旅行をしました。 トロント、 カルガリー、 バンクーバー と、東部から西部への7日間の旅でしたが、正に大自然の造形美に圧倒される感動でした。
 ここでは、その感動の旅の中から、 ナイアガラ バンフ カナディアン・ロッキー にスポットを当てて、大パノラマの一端を紹介したいと思います。
 【旅行日;  ’00.5.28〜6.3


ナイアガラ  NIAGARA

 トロントからナイアガラまでは、バスで約2時間の道のりですが、途中の観光を楽しみながら、午前中かけて行きました。主な観光スポットとしては、ナイアガラ川河口に広がる小さな町、「ナイアガラ・オン・ザ・レイク」、そこでは、クイーン通りでの町歩きやショッピングを楽しみました。また、ナイアガラ川沿いにあります、ワールプールと呼ばれる、ナイアガラ川が直角に曲がってできる大渦巻きも、なかなかの迫力でした。

【ナイアガラ瀑布】
エリー湖からオンタリオ湖へと注ぐナイアガラ川のぼほ中央に位置する、
世界三大瀑布の一つ、ナイアガラの滝。
カナダ滝とアメリカ滝とで構成されています。

アメリカ滝                       ↑カナダ滝

【カナダ滝】
 ここは、カナダ滝の滝壺です。
 幅約670mにわたって馬蹄形に美しく弧を描き、約56mの高さから轟々と絶え間なく水が流れ落ちています。
 人気ツアーの一つ、霧の乙女号に乗船してナイアガラ川をさかのぼります。約30分ほど、滝壺までを往復する体感ツアーですが、滝壺に近づくにつれて、轟音と激しい水しぶきが、怖ろしいほどの迫力でした。青いポンチョが渡されたのですが、役に立たないほどのどしゃ降りでした。
 今も、年間約3cmずつ滝は後退しているとか…。

【テーブル・ロック】
 カナダ滝に大きく張り出した岩盤を利用した展望スペース。
 滝壺から舞い上がってくる水しぶきを浴びながら、ナイアガラ川が目の前で一気に落下する様を見る迫力は、正に圧巻です。のぞき込むと、滝に引き込まれそうな感じです。遙かな滝底に、霧の乙女号が木の葉のように揺れています。霧雨を透かすように、大きな虹がかかっていました。
 ここを木の樽やスチール樽を使って滝下りした、命知らずの挑戦者がいたとのこと。成功者ばかりではなく、多くの者が命を落としているとか。今は、滝下りの挑戦者には、1万ドルの罰金が科せられているそうです。



バンフ  BANFF

 1988年の冬季オリンピックが開催されたカルガりーからバスで約2時間、「カナディアン・ロッキー」への南の入り口である、ここバンフに着きます。

【ボウ渓谷とフェアホルム山脈】
1883年の温泉発見を機に開発された山岳リゾート、バンフ。
バンフ国立公園の中心地であり、カナディアン・ロッキー最大の町。そのバンフの町に君臨する、
ホテル バンフ・スプリングから一望したパノラマです。


【バンフの町】
 ここは、バンフの町の中心を南北に走るバンフ大通りです。
 年間を通じて、世界中から約500万人もの観光客が訪れるとのこと。リゾートの華やかさと、アウトドア基地の両方を兼ね備えた魅力があってのことと、その人気の所以が頷かれました。
 町のシンボルでもあるカスケード山をバックに、個性的なショップがずらりと軒を連ねています。日系ショップも数多くあり、気軽にショッピングが楽しめました。大橋巨泉氏経営の「OKギフトショップ」にも立ち寄ってみました。
 町歩きを楽しんだら、周辺の観光にも足を延ばしてみたい。

【バンフ・スプリング】
 バンフが国立公園に制定された翌年の1888年に創立された格式あるホテル。
 中性の古城のようにそびえるその姿は、バンフの自然にとけ込んで見事です。石造りの外観もさることながら、シックな雰囲気で統一された内装も、なかなかの豪華さでした。
 私は、裏庭から一望できる、ボウ渓谷の風景(上の写真)が気に入り、2泊の滞在で朝夕何回となく眺めました。
 また、裏の散歩道を下ると、ボウ滝に出ます。マリリン・モンロー主演の映画『帰らざる河』の舞台になったことで有名です。



カナディアン・ロッキー  CANADIAN ROCKIES

 カナダ西部に広がり、圧倒するスケールで魅了し続けるカナディアン・ロッキー。その山懐に点在する、3000m級の山々、宝石のごとく輝く湖、広大な氷河など、雄大で峻烈なロッキーの魅力は尽きません。

【レイク・ルイーズ】
「ロッキーの宝石」と呼ばれ、神秘に輝く湖、レイク・ルイーズ
背後に、氷河を頂くレフロイ山とビクトリア山(正面)が迫っています。
湖面の氷がようやく解けだし、エメラルドグリーンの輝きを見せ始めていました。


【コロンビア大氷原とアサバスカ氷河】
 コロンビア大氷原は、北極圏を除く北米大陸最大の氷原。氷の最も厚い部分は、365mにも達するとか。ここから流れ出る8本の氷河の内の一つが、手前のアサバスカ氷河です。現在は、全長6kmとか。
 シャトルバスで氷河の入り口まで行き、そこで大型雪上車スノーコーチに乗り換えて、氷河の上を進みます。青白い氷河の上に降り立つと、改めて自然のスケールの大きさに圧倒されます。
 この足の下は、何千年も前に降った雪が押しつぶされてできた氷かと思うと、感慨無量でした。

【アイスフィールド・パークウエイ】
 レイク・ルイーズからコロンビア大氷原へと走り、ジャスパーへと続きます。
 道沿いには、切り立った山々と、大小様々な氷河や湖が点在し、それぞれが針葉樹林とマッチして、荒々しい美しさを見せていました。
 カラスの足跡のように見えるクロウフット氷河、ボウ氷河から解け出す水でできたボウ・レイクなどを眺めてきて、振り返ると、サスカチュワン山シラス山の間をパークウエイが延々と続いていました。
 雄大で、透明な美しさでした!





  

‘霧の乙女号’船上、妻とポンチョ姿で       ご一緒した皆さんと(無断掲載お許しください)



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