白川郷と白山スーパー林道の旅

 季節が夏から秋へと移り始める頃、岐阜県は白川郷荻町と、白川村から石川県の尾口村へと走る白山スーパー林道を目指す旅をしました。
 ユネスコの世界文化遺産に登録された荻町の合掌集落と、展望が美しいスーパー林道の見所などを紹介したいと思います。
旅行日; ’01.9.18〜19

                

見 る
【白川郷荻町合掌集落】
 荻町には、110棟余りの合掌家屋が現存し、日本の懐かしい山里の風景が見られます。町のほぼ中央にある観光案内所を起点にして、和田家(入館300円)、明善寺(入館300円)などに寄りながら集落を散策しました。現在も生活が営まれているだけに、時が止まったかのような感動を覚えました。
 なお、私は行けなかったのですが、荻町城跡展望台から集落を一望する風景は、絶景ポイントということです。バス停荻町から徒歩15分ほどとのこと。

 
秋色に彩られた合掌家屋     林道から一望した荻町集落

【白山スーパー林道】
 白川村から石川郡尾口村を走る、延長約33.3kmのドライブコース(利用料3,150円、6〜11月開通)です。
 つづら折りの山道をぐんぐん登ると、レストハウス・蓮如茶屋があります。白川郷展望台があり、ブナの原生林が見渡せます。更に車を進めると、白山展望台。展望台からの白山(御前峰標高2,702m)の遠望は、正に絶景です。やがてトンネルの出入りが多くなった辺りから、幾つかの滝に出合います。その内のふくべの大滝は、86mを直下する豪壮な滝です。
 蛇谷川渓谷の景観を楽しみながら蛇谷大橋を渡ると、まもなく料金ゲートとなります。紅葉の見頃は、10月中旬から下旬とのこと、原生林の燃えるような展望が満喫できることでしょう。

 
豪壮なふくべの大滝        林道と蛇谷川渓谷の景観

泊まる
【山田温泉・元湯玄猿楼】
 富山県婦負郡山田村。建物は近代的ですが、越中山田温泉にある閑静な温泉宿。"病む母をいたわる子猿湯あみせし 山田いで湯の昔偲ばゆ"に由来するといいます。
 おわら風の盆で近年人気上昇の八尾町観光(八尾町おわら資料館ができました)の後、静かな宿を求めて泊まりました。
【加賀温泉郷】
  春の旅では、合掌集落の観光後に白山スーパー林道を通って、加賀温泉郷まで足を伸ばしました。粟津温泉は、「辻のや花乃庄」に泊まりました。四季の花に囲まれた庭園が美しい宿でした。
【白川郷荻町・民宿】
 荻町の民宿に泊まることもできます。「十右ェ門」や「のだにや」など、20数軒あります。合掌造りの民宿で、囲炉裏を囲んでの家庭料理、素朴な風情が味わえます。

道路及び案内メモ
【道路メモ】
八尾町へは、北陸自動車道富山ICから国道41号、県道で約11km。山田温泉は、その先県道約7km。
白川郷荻町へは、北陸自動車道小矢部砺波JCTから東海北陸自動車道へ入り、五箇山ICから国道156号を約17km。飛越峡合掌ラインの庄川河畔の景観が美しい。
粟津温泉へは、白山スーパー林道から国道360号、8号で約43km。
【案内メモ】
同じ世界文化遺産の五箇山・菅沼合掌家屋は、五箇山ICを出てすぐの所にあって、庄川河畔にひっそり佇む、9棟の合掌民家の風情が楽しめます。
白川ならではの郷土料理の1品として、飛騨牛の朴葉味噌焼きはお勧めです。
お土産は、赤カブラの漬け物にしました。甘酢の味わいが、古の食文化を伝えてきているように思えたからです。

  
山田温泉・玄猿楼     荻町民宿・幸ェ門     庄川河畔の景観

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