長谷川邸



 長谷川家は武士の出自と伝えられ、東谷の五十嵐家を頼り土着し、近世初期 以降になってこの地(塚野山)に居を構えて、土地開発や治水事業など村の開 発に貢献し、山村地主としての地位を固め、代々庄屋を勤めてきた旧家である。 幕末から明治にかけては、近郊四ケ村の耕地や山林の七割を独占 し百八十町歩余りの田から四千俵の小作科をあげた豪農である。   敷地は街道に面した間口約七十メートル、奥行百二十メ ートルと広大なもので、周囲に堀をめぐらせている。 主屋は宝永三年(一七○六)の大火で類焼し、享保 元年(一七一六)に再建されたと伝えられている。   (昭和五十七年六月十一日国重要文化財に指定された) 開館期間 4月1日〜11月30日


主屋正面   主屋背面


茶の間      上段の間

 板の上を歩く事は、こんなに気持ちのいいものなのか。特に夏の暑い日に、明るい庭先と暗い縁側のコントラストの中、日本家屋の涼しさ快適さにきっと驚かれるでしょう。