TOE小説
「セイファート高校」第10話
〜自炊〜




テント張りが終わり、いよいよ自炊が始まった。


「ところでリッドってさ、料理出来たっけ?」
「なっ・・・馬鹿にすんなよ。俺は猟師なんだからな。キールのほう心配してやれよ。」


茶々を入れに来たファラに、リッドが憮然として答える。


「それもそうか。キール?」
「・・・・・・。」


ファラがキールを呼んでも、返事はない。
見れば、レオノア百科事典を黙々と見返している。その項目は・・・『おいしいオムライスの作り方』。


「キール、本なんか呼んでないでさ。オムライスぐらい私が作り方教えてあげるって・・・キールってば。」


普段ならすぐに反応するキールだが、こうなってしまうと何も目に入らない。


「しょうがないんだから!」
「放っとけばいいだろ?料理するのは自分なんだしよ。」


とか言いながら、リッドは自分の食料をガサガサと取り出し始めた。
ファラもこれ以上は無駄と判断したらしく、自分の料理の支度に取り掛かった。


さてさて、どんな料理が出来上がるのやら・・・(不安です)


















リッドの場合・・・。


「えっと・・・?まずは・・・。」


再び荷物を漁り出すリッド。
取り出したのは一振りの包丁・・・ではない。一振りの短剣・・・ショートソードである。


「よし、やるか。」


リッドはショートソードで材料を刻み始めた。
意外と手馴れた手つきである。だが、材料の大きさがバラバラ。


「後はこれを鍋に入れて・・・ひたすら煮るだけだな。」


切った材料を、無造作に鍋の中へ放り始めたリッド。一体何ができるのやら。


「何か足りねぇ気がするな・・・うっし、カンベラーベアでもとっ捕まえてくるか!」


食えるのか?・・・いや、食えるようになるのか?

















ファラの場合・・・。


「材料があるから、普通に作ればいいか。」


料理に取り掛かる。
どうやらカレーを作ろうとしているようだが、やはり手際がいい。リッド以上に。


「うーん、ちょっと甘いなぁ。スパイススパイス・・・。」


荷物から、スパイスと思しき瓶を取り出す。
それを、カレーらしくなってきている鍋の中へと放りこんだ。


「・・・あれ?これは・・・あぁっ!」


ファラが改めて瓶を見たとき、貼ってあったラベルが目に飛び込んできた。
それは、確かにスパイスではある。だが・・・それは、凄まじく辛いことで有名なレッドソディの瓶だった。


ファラの作るカレーは、激辛のしゃくねつカレーとなりそうである。


















キールの場合・・・。


「よし、後は本の通りに作れば完璧だ!」


ようやくレオノア百科事典を閉じたキールは、早速料理に取り掛かる。
しかし・・・遅い。手際が悪い。卵1つ割るのに2分掛かっている。


「・・・あ、あれ?包丁の使い方ってどうだっけ?」


料理以前の問題。
それでもどうにかチキンライスの材料を切り終えた。切り傷をたくさん作りながら。
もちろん、大きさはバラバラ。リッド以上。


「これを炒めて、また別なフライパンで薄焼き卵を・・・。」


本を見ながら、必死に書いている通りに進める。


「・・・しまった!油引いてない!」


・・・大丈夫か?


















メルディの場合・・・。


「う〜ん、材料はあるけど何作ろうかな〜?」


見ると、好物の魚介類を中心として、十分な食材を持ってきている。


「・・・うん、ペスカトーレに決定!」


そう言うや否や、早速材料の下拵えに入った。


「メルディさん、魚なんてさばけるんですか?」
「ふっふ〜ん、今日のためにティンシアで買ってきたな!」


横から顔を覗かせたコリーナの言葉に、笑顔で答えながらバッグから鬼包丁を取り出した。


「め、メルディさん・・・?(汗)」


コリーナは言い知れぬ恐怖を感じたのか、その場からそっと離れた。


「まずは・・・そうだな、烏賊を切るよ。」


烏賊をまな板の上に乗せ、勢いよく鬼包丁を振り下ろそうとした。


「バイバ!やっぱりちょっと重いな・・・。」


振り上げたとき、勢いあまって後ろに数歩たたらを踏み、鬼包丁を地面に突き立ててしまった。
たまたまそこにいたとある生徒が、冷や汗と脂汗が半々の状態で汗を流す。


「もう一回挑戦!」


頼むから、血を見るような料理だけはしないでくれ、メルディ・・・。


















コリーナの場合・・・。


「・・・メルディさんばかり気にしてないで、自分のを気にしないとです・・・。」


コリーナの荷物を見ると、必要最小限の食料しか用意していなかった。


「・・・決めたです。コリーナは、サンドイッチを作るです!」


力強く宣言する。(誰も聞いていない)


「野菜を切って、パンに挟めば完成です!」


そりゃサンドイッチだから。
さっさと野菜、ベアの肉、タスクの肉を切り分けて、パンに挟んだ。


「これで、完成・・・のはずです!」


せめて、味付けぐらいしろと言いたい。
それでも、他の4人に比べるとまともに見えてしまう。(ファラは見た目はいいけど・・・)






ところで、他の生徒たちはどうなっているのだろうか・・・。


この5人は食料を持ってきていたが、持って来てない人物は・・・。







続く(やっぱり不安)。





ズタボロに書いてますが、僕は料理全くできません(爆)



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