TOE小説
「セイファート高校」第11話
〜自炊風景(らしきもの)〜




レグルスの丘の、様々な所で楽しい楽しい(絶対違)自炊が繰り広げられている。

ホラ、こんな所にも・・・。






















「・・・よし、こんな所か。」


こちらはマローネ会長。
まだ、料理に取り掛かっていない。・・・と言うか、食材が見当たらない。


「斬れ味は良好だな。さて・・・最初の獲物は何が獲れるかな・・・?」


といいながら彼女が翳したのは、彼女愛用の剣。
極限まで研ぎ澄まされており、刃はぬらりと光っている。


「よし、行くか。まず狙うは・・・ダイナソアあたりだな。」


愛剣を腰に携え、食材(獲物)探しに出かける会長。

その姿に驚くのは、1年生だけである。
2、3年はもうその姿に慣れているのだ。


ただそれよりも何よりも、ダイナソアが食えるのかが疑問である。


「マローネ会長、今年もその場で調達かい?それよりも、私の所で買わないか?安くするよ?」
「私の勝手だ。それに、こんな所に金など持ってきてはいない。」


横から口を出したレイスをあっさりとかわし、丘の深部へと会長は入っていった。


「しょうがない人だな・・・。もっとあっちじゃないと商売にはならないかな?」


背中には、たっぷりと食材が入ったフードサック(L)を背負っているレイス。
なにやら持ち歩いている紙には・・・「特価 まぐろ1匹 300ガルド」と書いてあった。
他には・・・「ライス一食分 200ガルド」「レタス1玉 150ガルド」「イチゴ1個 120ガルド」など。

ぼったくりもいい所である。














「おーい、クレスー!」
「チェスター!?アーチェも!よくここまで来れたな・・・!」


クレスに声をかけたのは、アーチェと共にいざないの森に飛んだはずのチェスター。


「ほんと、大変だったんからね!」
「でも、無事で何よりだ・・・。もう自炊が始まってるから、すぐに取り掛かったほうがいいんじゃないか?」
「そうだな。・・・じゃあアーチェ、お前はあっちに行け。」


いきなりアーチェを邪険に扱い始めるチェスター。


「な、何よその言い方!」
「お前は、人に迷惑をかけないようなところで自炊をしろ!文句あるか、XX料理人!」


そう言われて、アーチェは言葉に詰まった。
彼女は、料理の下手さに関してはセイファート高校ではかなり有名であり、「XX料理人」という異名(汚名)を持っている。


「・・・ふーんだ!いいもん、あたしは別な人に食べてもらおーっと!」


拗ねた感じで、アーチェは去っていった。


「チェスター、いくらなんでも言いすぎじゃないのか?」
「じゃあクレスは、アーチェが作った料理を美味いって言いながら食えるか?食えないだろ?」


全く反論できないクレス。それどころか、大きく頷いている。


「クレスさん、チェスターさん、料理に取り掛からないと・・・もう日が傾いてきてますよ?」


冷静すぎる声で言うミント。


「やべ、ほんとだ!・・・よしクレス、今年は共同戦線で行かないか?」
「・・・僕、自分の分の食料しか持ってきてないけど。」
「あ?いいよ、俺のも組み合わせるから。」


突如騒ぎ出した男2人を尻目に、ミントはクリームシチューを完成させようとしていた・・・。






























一方、教師陣はというと・・・。


「・・・シルフ先生、何作ってるんですか?」
「え?一応フルーツサンドのつもりだけど?」


HP・TP全快の料理を初登場のシルフは作っていた。
シルフは、見た目も中身も子供だが、れっきとしたセイファート高校の教師である。

「・・・じゃあ、さっきからその辺に出来ている赤の欠片やら水色の欠片やらは何なんですか?」


呆れ顔で突っ込むセルシウス。
シルフの周りには、料理失敗の証である「欠片」がたくさん落ちていた。


「・・・う、うるさいな!」
「しるふセンセイ、ワタシガヤロウカ?」
「・・・頼むよ、ヴォルト先生。」


横から顔を出したヴォルトが、シルフとバトンタッチする。


「マズハ、さいずちぇっく。ソシテ、キントウニかっと・・・。」
「・・・出てきちゃったわね。ヴォルト先生の癖。」


ヴォルトは、性分なのかあらゆることに対して綿密な計算をしたがる。
この辺は、キールとの共通点が見出せる。


「・・・これでは日が暮れる・・・。わらわも何か作ろう。しぶずしでよいか?」
「え〜?あんまりおいしくな・・・」
「すいませんレム先生、それでお願いします。」


不平を言おうとしたシルフの口を、ウンディーネが塞ぎながらレムに答える。


しかししぶずしを選ぶって・・・レム、あなたはどこの人ですか・・・?(人じゃない)











こうして自炊は終了。果たして何が出来たのか・・・。


続く。




改めて見ると、ちゃんと料理が出来たというのはミントだけ・・・?



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