TOE小説
「セイファート高校」 第14話
〜学校統合(吸収)〜




キャンプが終了してから数日後の朝。
リッド、ファラ、キールの3人はいつものように教室へと向かっていた。


「ねぇ2人共、何か学校内がいつもより慌ただしくない?」


ファラが後ろを振り向きながら訊く。


「そうかぁ?あんまり気にしねぇからなぁ。」
「絶対!おかしいよ!何かが起ころうとしてるのかも・・・。」


妙な期待をしているファラに、リッドは呆れながら訊ねてみる。


「何かって、何だよ。」
「例えば・・・。」


その言葉に、ファラは少し考える。


「どこかの高校から、転校生が入ってくるとか!?」
「嬉しそうにいうなよ。何も起こらないのが一番だよ。何事も無いってのが、本当の幸せってもんだ。」


リッドはそう言い放ち、自分で頷いている。


「・・・出た、リッド節!相変わらずだねぇ。」
「うっせーな。誰かさんの起こす騒動に散々振り回されてきた結果、こういう結論に行き着いたんだよ。」


その言葉に、ひたすら傍らで本を読んでいたキールが頷く。


「ちょっと、キール!何とか言ってよ!」
「・・・ファラ、もう教室だぞ。」


「まったくもう・・・みんな、おはよう!」


いつものように、高テンションで教室のドアを開けるファラ。
その後ろに、気だるそうなリッドと本を読み続けるキール。


「あ、ファラ!おはような!」
「皆さん、おはようです!」


毎日一番最初に学校に来ると噂されているメルディ・コリーナが声をかける。


「メルディ、コリーナ、何か今日学校が騒がしいような気がするんだけど・・・何か解らない?」
「ン〜、そうだな・・・。見たことない生徒がいた気がするな。」


メルディの言葉に、ファラが顔を輝かせる。


「ほら、二人とも!私の言う通りになったでしょ!」


その言葉に、リッドとキールはもはや反応すらしない。


「でもそれにしてはおかしいんです。その見たことのない生徒っていうのが、何人もいたのです。」
「え?そんなに転校してきたの?」


コリーナの言葉に、ややボケた反応を返すファラ。


「そんな訳ないだろ。転校生じゃないんじゃないのか?集団の学校見学とかな。」
「でも、学校見学って言っても、こんな朝っぱらから来るか・・・?」


キールの説に、リッドが疑問を投げかける。


『うーん・・・。』


5人が悩んでいる所で、セルシウスが教室に入ってきた。


「皆、体育館に出てきて。臨時の全校集会があるから。」


セルシウスは、そう言うとすぐに出て行ってしまった。
リッドたち5人を含むクラスの面々は、すぐに体育館へと向かった・・・。




















「生徒たち諸君に集まってもらったのは他でもない。発表すべきことがあるためだ。」


ゼクンドゥス教頭が、めずらしく前置きをつけて話す。


「この学校が、ある高校と統合されることになった。」
『・・・統合・・・!?』


生徒たちから、どよめきが起こる。


「なるほど。それならファラやメルディ、コリーナが言っていたことのつじつまが合うな・・・。」


一人納得するキール。


「我等が校と統合するのは、私立ラディスロウ高校。異世界の学校だ。」


どうすれば異世界の学校と統合することが出来る?


「では、各校の生徒会長。統合の証とその信頼の証として、握手を交わすのだ。」


ゼクンドゥスの言葉に、マローネ会長と向こうの生徒会長らしき人物が壇上に上がる。銀髪に、褐色の肌。長身の生徒だ。


「・・・セイファート高校生徒会長、マローネ・ブルカーノ。まぁ、よろしく頼む。」
「ラディスロウ高校生徒会長のウッドロウ・ケルヴィンだ。こちらこそ、よろしく頼むよ。」


2人の間に、固い握手が成された。


「よし、これにて解散。各クラスに数名、ラディスロウ高校の生徒が入っている。
この後のHRで各自自己紹介すること。担任の先生方、よろしくお願いします。」


ゼクはそう言って、集会を終わらせた。
















「では、ラディスロウからの生徒。各自自己紹介して。」


ここはリッドたちのクラス。
セルシウスが、このクラスに振り分けされた生徒3人に自己紹介を促す。


「フン。下らんな・・・。」


無愛想な返事をしたのは、頬杖をついている黒髪の少年。


「リオンさ〜ん・・・しょうがないですねぇ。では私から自己紹介させていただきます!
私は、チェルシー・トーンといいます!趣味は、ケヤキさんとお話をすることです!」


そのチェルシーの言葉に一同、一瞬理解に苦しむ。


「はぁ、ウッドロウ様の教室は何処なのでしょうか・・・。先生、知りませんか?」
「・・・後で教えてあげるわ。じゃ、次の人?」


セルシウスのマイペースぶりは変わらない。


「リオンさん・・・はだめね。じゃ次は私が。私はリリス・エルロン!趣味は料理!」


その金髪の少女・・・リリスは、思いっきり胸を張って言う。


「料理?これはライバル出現かな・・・?」


とまあファラがいらぬ闘志を燃やしているのは放っておいて。


「あと、確か2−2に私のお兄ちゃんがいるので、そっちもよろしく。因みに名前はスタンね。」


言いたいことを言い終わったのか、満足げな顔でリリスは椅子に座った。


「じゃあ最後・・・。」
「下らんと言っただろう。」


相変わらずの態度。


「フリーズランサー。」


ブワアアアッ!?


「な、何をする!」
「自己紹介。いいわね?」


セルシウスの口調は比較的穏やかだが、目は怖い。


「・・・フン。リオン・マグナスだ。趣味は読書と剣の修行。これでいいか。」
「はい、よく出来ました。」
「・・・人を子ども扱いするな!」


こうして、このクラスの3人の自己紹介は終わった。


「(まーた厄介なことになりそうだぜ・・・。)」


心の中でリッドはそう呟いたとか。



















一方、こちらは2−2。


「じゃあ、新たな生徒の3人は自己紹介をしてくれるかな?」


ここでは担任ではなく、優等生のクレスとミントがHRを仕切っていた。


「ぐわがごごごごご・・・。」
「寝るなっ!」


金髪のツンツン頭の生徒を、黒髪のショートカットの女生徒が起こす。


「・・・んあ・・・ルーティ・・・もうちょっと寝かせてくれよ・・・。」
「それは自己紹介が終わってからにしなさい。さっさとやる!」


蹴り飛ばされた。


「えーっと・・・。スタン・エルロンだ。趣味は寝ること。特技も寝ること・・・。」


やな特技である。


「じゃ次はあたしね。あたしはルーティ・カトレット。趣味は金勘定とサーチガルド!好きなものはお金!好きな言葉はタダ!」


力説するルーティ。皆、引いている。


「では、最後は私ですね。フィリア・フィリスと申します。趣味は・・・そうですね、祈ることでしょうか。
皆さん、神は信じる人をお救いになりますよ。」


どこぞの宗教の勧誘じゃないんだから・・・


「・・・とにかく、早くこのクラス、この学校に慣れてくださいね。」


上手くクレスがまとめる。
しかし、彼も相当苦労する事になるとはまだ誰も気付いてはいなかった・・・。




何か面白くないですね・・・。
でも、これで心置きなくTODキャラも出せます(腐)
これはTOE小説じゃないのかって?じゃテイルズ小説ってことにします(死)



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