TOE小説
セイファート学園 第2話
〜自己紹介〜


体育館を出た廊下のところに、クラス分けの張り紙があった。


「ねぇ見て!私たち4人、同じクラスだよ!」


ファラが嬉々として話す。


「ワイール!やったな!」
「同じクラスであることには特に利もないが…損もないな。」
「教室は・・・1ー2だな。」













4人が教室にたどり着くと、そこには既に見知らぬ生徒達で一杯だった。


「・・・あれも、「生徒」なのか?(汗)」


キールがそう呟くのも無理はない。
「生徒」の中には、インフェリア人やセレスティア人、モンスターまでいる。
レムが言っていた「常識は通用しない」の意味を、4人はほんの少しだけ理解した。

「・・・あら?あの茶髪の人・・・同じクラスだったんだ。」


ファラが呟く。

入学式のとき、校歌斉唱でファラの目をひいた少女だ。


「みんな、席について。」


担任と思しき女性の声が響く。
リッド達は、慌てて自分の席を探し始めた。







「とりあえずみんな、入学おめでとう。私が担任のセルシウス。数学を教えているわ。」


淡々と語るセルシウス。
外見はそれなりの美人なのだが、どこか冷たい雰囲気・・・というより、実際に冷気を発している。


「みんなにはこれから自己紹介をしてもらいましょうか。名前と自己PRでも。」






「キール・ツァイベル。ラシュアン出身。趣味は読書、専門は学問。
手始めに僕の光晶霊に対する理論を―――。」
「キール君、ありがとう。じゃ、次の人。」


セルシウスは、長引きそうと感じたのかキールの話を無理矢理中断させた。
キールは、納得がいかない様子で着席する。



次に自己紹介をするのは、あの茶髪の少女だ。



「私はコリーナ・ソルジェンテという美しき吟遊詩人です。
この学校に入ったのは、この学校ならいい詩が書けそうだと思ったからなのです。
では挨拶代わりに、このクラスの皆さんの外見の詩を・・・」
「ありがとう。でも、歌っちゃダメよ。じゃあ・・・。」


因みに、コリーナはアニメ版TOEのキャラクターらしい。
ただし、筆者は小説でしか知らないことを述べておく(爆)







「じゃ・・・次の人。」
「はい!」

ファラだ。


「ラシュアンから来ました。ファラ・エルステッドです。
趣味は・・・料理と人助けです。よろしくお願いします!」


料理はともかく、「人助け」も趣味なのだろうか・・・?







メルディの番となった。

「メルディだよ〜。アイメンから来た。踊ることが好き。
それと、このコはクィッキーっていうな。よろしくな〜。」
「クィッキ〜。」

お気楽な口調で自己紹介をするメルディ。
クィッキーとは、彼女のペットであるポットラビッチヌスの名前である。

どう考えても、安直なネーミングだ。







「じゃあ次・・・最後ね。」


そう言われて、リッドは立ち上がった。


「・・・リッド・ハーシェル。出身はラシュアン。趣味は食うことと・・・空を見ること。」


それだけ言うと、リッドはさっさと席に座ってしまった。


「これで全員ね。
じゃあ皆、他の人に質問等があれば今のうちに聞いておきなさい。私に対しての質問でもいいわよ。」



セルシウスがそう言うと、突然クラスから声があがった。


「先生って彼氏いるんですかー!?」
何ともまぁ身も蓋もない問いだな。


「彼氏・・・いないわよ。今のところはね。」
「いるぞ―――!!俺がそうだ―――!」


セルシウスが答えると同時に、隣のクラスから凄まじい大声が響いた。


ガラッ!
「セルシウス先生の彼氏は俺だ―!因みに1−1の担任、イフリートだ!」


唐突に扉が開くと、途端に教室の気温が上昇した。
全てはイフリートの下半身に燃え盛る炎のせいであろう・・・。


因みに生徒たち、引いてます。


「イフリート先生・・・なに寝言言ってるんですか?」


セルシウスの、教室を冷やすほどの冷たい突っ込み。


「何が寝言だっ!現に俺たちはラブラブ・・・」
「獅子戦吼!!」


ゴガッ!?


イフリートは、隣の自分のクラスまで弾き飛ばされた。


「・・・他に、何か質問はない?」


淡々とした口調に戻るセルシウス。

・・・質問しようとする勇気ある人物はいなかった・・・。




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