TOE小説
「セイファート高校」第25話
〜騎馬上の争い〜




号砲が空に鳴り響き、騎馬戦が開始された。


「リッド、誰を狙うの!?」


早速、ファラがリッドに話し掛けてきた。


「誰でもいい!こっちに来た奴!」


リッドも、大声で答える。すると、早速騎馬が1騎リッドのところへとやってきた。


「がっははははは!まずはお前だ!覚悟しろよ!」


騎馬の上にいる人物は、なぜか上半身裸でスキンヘッド。ナックルを身につけている。どうやら、3年らしい。


「・・・何モンだ?あんた。」
「俺様はマイティ・コングマン!行くぜ小僧!」


コングマンは、いきなり殴りかかってきた。
すっと横に身をかわすリッド。


「・・・まぁ、誰でもいい。ベアのにくのために倒すぜ!魔神剣!」


リッドも、衝撃波を放って牽制する。コングマンも避ける。


「喰らえ!グレイトアッパー!」


騎馬に乗ったまま、コングマンが渾身の力を込めてアッパーカットを放つ。
リッドはどうにか手にしていた楯で直撃を避けた。コングマンはその勢いで、宙にいる。


「・・・閃空翔裂破!」


リッドは飛び上がり、避けようのないコングマンに一撃を与えた。コングマンは弾かれ、騎馬から落ちる。


「やりやがったなてめぇ!許さねぇぞ!」
「お、おい待てよ!お前失格だろうが!」
「俺様の知ったことかっ!」


聞く耳持たず、コングマンは突っ込んでくる。


「あ〜もう!メルディ!晶霊術でふっ飛ばせ!」
「はいな!・・・サイクロン!」


コングマンの足下から竜巻が発生し、空高くコングマンを持ち上げる。


「負けるかぁ〜ッ!」


それでも諦めないコングマン、なんとサイクロンの中を泳いでいる。見上げた根性だ・・・。


「よーし!喰らえ、ショックボル・・・」
「獅子戦吼!」


ファラが片手で騎馬を支え、開いた手で強烈な掌底を放つ。今度こそ、コングマンは何処かへ吹っ飛ばされた。


「・・・なんだったんだ?あいつ。」














さてその頃、競技場の隅で。


「お兄ちゃん発見!さぁ、勝負!」
「り、リリス・・・冗談だよな?(汗)」


スタンとリリス。兄妹対決の様相。


「もちろん本気!雷神拳!」


先手を取って、リリスの稲妻を帯びた正拳突きが放たれる。辛うじて避わすスタン。


「飛燕連脚・・・は落ちるから。リリスラッシュ!」
「ホントに本気なのかよ・・・!」


激しい乱打は楯で受けながら下がるスタン。


「ちょっとスタン!幾ら妹が相手だからって、手抜き過ぎなんじゃないの!?」
「んなこと言ったってしょうがないだろ!リリス強いんだから!」


言ってて情けなくならないか?スタンよ。


「雷神十連撃!」


そんなことにはお構いなしのりリス。立て続けに10発の攻撃を仕掛ける。


「・・・くそっ、怪我しても知らないからな、リリス!閃空烈破!」


リリスの連続攻撃を、光を帯びたディムロスの連続突きで受け止める。


「虎牙破斬!」
「なんの!」


ディムロスによる一撃を、あろうことかおたまでがっちりと受け止めるリリス。


『・・・私の強度は、おたまと同程度なのか・・・?』


嘆くディムロス。その間に、流石に膂力では勝るスタンがリリスを押し切り、勝負を決めにかかった。


「後でミントに見てもらえよ!魔王炎撃破!」


ディムロスが一際大きな炎をまとい、そのままリリスに斬りつける。


「そうこなくっちゃ!サンダーソード!」


リリスは掌からの衝撃波で迎え撃つ。


「し、しまった・・・!」


スタンはその一撃をまともに喰らい、ス○○ラのごとく吹っ飛ばされた。


「やった、あたしの勝ち!」


騎馬上でガッツポーズを取るリリス。騎馬をしていたルーティとフィリアが慌ててスタンの回収に向かった。


















さて、また違う場所では。


「よし、これで5騎目!いい感じだぜ!」


リッドが順調に撃破数を伸ばしていた。すると、そこにまた騎馬が一騎。


「次はどいつだ・・・って、クレス!」
「リッド君、相手をしてもらえるかな?」


クレスは既にエターナルソードを構えている。


「・・・受けて立つぜ!」


リッドも、ラストフェンサーを構えなおした。途端に空気が張り詰める。
じり・・・じり・・・と間合いが詰まっていく。周りの騒ぎなどお構いなしだ。


『・・・虎牙破斬!』


同時に、同じ技を放った。互いの剣を斬り上げ、斬り下ろす。


「閃空裂破!」「風雷神剣!」


立て続けに、鋭い突き同士がうなる。それぞれの身体を掠める。


「流石だね、リッド君!」
「そっちこそ!」
「・・・これならどうかな?真空破斬!」


クレスが間合いを取り、真空刃の遠当てを仕掛けてきた。


「おわっ・・・って、楯が!?」


どうにか楯で受け止めたリッドだったが、その楯は真っ二つになっていた。


「まだまだ!時空蒼破斬!」


素早く間合いを詰めたリッドが、時空剣技を組み合わせた奥義を放つ。
エターナルソードから光の帯が伸び、そのままリッドに叩きつけられると、更に気の刃がリッドを斬り荒んだ。


「くっ・・・痛ってぇ・・・。」
「リッド、大丈夫!?」


ファラが治癒功でリッドの傷を癒す。


「・・・あの一撃を喰らって、動ける!?」
「クレス、トドメ刺しちまえ!」


驚愕するクレスに対し、追撃を急かすチェスター。


「よし・・・うっ!?」
「クレスさん・・・!?」


クレスが肩を抑えてうずくまる。
実はクレスが時空蒼破斬で攻撃した時、リッドもまた攻撃をヒットさせていたのだ。


「・・・リッド君!もう限界だろう。次の一撃で決着をつけようじゃないか!」


クレスが宣告するが、彼の方もそろそろ限界だった。


「へへ、よし・・・望む所だ!」


改めて、お互いに剣を構える。・・・衝突はすぐだった。


「最終奥義!冥空斬翔剣!!」「これで終わりだ!極光剣!!」


2人の究極奥義がぶつかった瞬間、力が拮抗し、激しい衝撃波となって2人を襲った。


「うわっ!」「くッ!」


2人とも騎馬から放り出され、地面に叩きつけられた。失格だ。


「・・・終わった・・・ベアのにく・・・。」


結局それか、リッド。


「くッ・・・リッド君、素晴らしい試合だったよ。また機会があったらやろう!」
「あ〜・・・考えときます・・・。」
























さてさて、他の騎馬の様子は。


「フン・・・大した事はないな。」


言わずとも分かるだろうが、リオンである。既に8騎もの騎馬を崩している。


「次は・・・ん?」


リオンが、何か奇妙なものを見つけたような目つきで一点を見る。


「ぬおおおお・・・俺様は負けねぇ・・・」


「・・・プレス。」


はるか遠くで、プチッという音がした。


「・・・愚かな奴だ・・・。」
「リオンさん、隙だらけ!」


リオンがその声に振り向こうとすると、いきなりカーンという小気味良い音が響いた。


「・・・貴様・・・おたまで僕を殴るなんて、僕を馬鹿にしてるのか!」
「だって隙だらけだったし。」


スタンを撃墜したリリスが、リオンの前に立ちふさがっている。


「さ、勝負!」
「・・・上等だ!」












まぁ、そんなこんなで騎馬は減少していった。
不完全燃焼だったらしい何処かのハーフエルフがエクスプロードをぶち込んだことで、かなりの惨状を見せたが。


さぁ、最後に残っている騎馬は・・・。


「結局、今年も私の勝ちか。」


マローネ会長である。騎馬の3人のうちなぜかロエンだけはいないが、レイスとウッドロウがしっかりと彼女を支えている。


「まぁ、結構楽しめた。では賞品を貰うとしよう・・・。」


ちゃっかりしてますね、会長。
その会長の撃破数は15。賞品はクローナシンボルだった。


まだ続きます。




なんか、長い割にいまいち・・・?



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