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「セイファート高校」第26話
〜勝利の行方は?〜
「次がいよいよ、最後の競技となる各学年対抗選抜リレーです!選手を選んでください!」
司会の声が響く。しかし、選手を選べとは・・・?
「・・・こんな競技あったの?聞いてないんだけど・・・」
こういうことらしい。因みに、3年と教師連合は既に選手が決まっている。
「早く、決めてください!」
容赦ない司会の声。
「もうっ・・・私が勝手に選抜するからね!文句は言わせないわよ!」
リリスが、片手に気を集中させながら叫ぶ。文句は出なかった・・・出せなかった。
さて、2年のほうは・・・。
「いいかい、みんな!アミダで決まった人は文句無しだよ!」
クレスが指揮を取っている・・・が、1年と似たようなものである。
結局、選抜された5人は以下の通り。
1年(走る順)・・・キール、メルディ、コリーナ、ファラ、リッド。
2年・・・ルーティ、チェスター、フィリア、スタン、クレス。
3年・・・ロエン、レイス、ウッドロウ、ミラルド(何故?)、マローネ。
教師・・・シルフ、イフリート、ヴォルト、シャドウ、セルシウス。
「は、走りたくないっ!」
「賞品は何なの!?教えなさいよ!」
「フン、俺に勝てると思うのか?」
「全然、ダメダメなメンバーだね。」
以上、第1走者のそれぞれのコメント。
因みにルールは、基本的にこれまでと同じ。
時間停止・瞬間移動以外のどんな手段を用いてもいいので、5人でバトンをゴールまで運べばOK。
スタート。
まず先頭に立ったのはすばしっこいシルフ。次いでルーティ、ロエン、やや遅れてキール。
「だから、走りたくないって・・・そ、そうだ!」
キールはなにやら詠唱を始めた。そうするといきなりキールの身体が宙に浮いた。
風の晶霊術の1つ、エアリアルボードだ。
「これはいい!疲れないし、速いぞ!」
一気にキールがトップに立つか・・・と思われたが。
「まだまだだね。ホイ。」
シルフが指を鳴らした。するとなんと、エアリアルボードは忽然と消滅してしまった。
もちろん、キールは勢い余って地面に激突する。痛そうだ・・・。
シルフがトップでバトンを渡す。次いでルーティ。その次にキールとロエンが同時。
「がっはっは!俺様に勝てると思うか!?」
今時、3流悪役でも言わない台詞を叫びながら走るイフリート。しかし、先を見るともう2年チームの3番手、フィリアが走り始めていた。
「な、なにぃっ!?」
「悪ぃな、イフリート先生!」
イフリートが声のしたほうを見ると、そこにはチェスターがいた。自慢の弓で、走らずにフィリアにバトンを渡したのだ。
「なっ・・・くっ・・・。」
呆然とするイフリート。その間に、レイスとメルディが抜き去ってしまった。
「・・・さんだー。」
先で待っているヴォルトが一言呟く。スパークウェーブが、イフリートを焦がした。
「・・・。」
無言でバトンを取りに来るヴォルト。そしてバトンを持つ(浮かべる)と、遅れを取り戻すべく後を追った。
「つ・・・疲れますわね・・・。」
一方、トップを走っているフィリアだったが、既に息が切れている。後に続くコリーナ、ウッドロウが差を徐々に縮めていた。
「申し訳ありません・・・サンダーブレード!」
「フィ、フィリアっ!?」
「な、な、なんですか〜っ!?」
フィリアが翳したソーディアン・クレメンテの先から稲妻が迸り、後続2人の足を止めた。
「これで・・・トップにスタンさんにバトンを・・・」
「さんだーぶれーど。」
突如、稲妻の剣がフィリアを襲った。
「きゃあっ・・・ヴォ、ヴォルト先生!?」
「・・・・・・。」
雷の大晶霊であるヴォルトに稲妻など通用するわけは無い。
サンダーブレードの余波でマヒしてしまったフィリアがここで最下位に。トップはヴォルト、次いでウッドロウ、コリーナ。
「・・・・・・・・・。」
ヴォルトと同様、ひたすら寡黙に走るシャドウ。・・・怖いが、足は遅い・・・。
「すいません、シャドウ先生。お先に!」
「・・・ミ、ミラルドさん・・・なんでそんなに足速いの・・・!?」
異様な足の速さを誇るミラルドに、ついて行くのもままならない様子のファラ。
見れば、ミラルドはナイトメアブーツを履いている。・・・速いはずだ。
「待て待て待てぇー!!」
背後からのスタンの声。100m走の時と同様に皇凰天翔翼で突っ込んできている。
「・・・・・・!」
シャドウが(元々だが)真っ黒になった。
「・・・もういいわ。教師チーム、ここでリタイアよ。」
呆れに呆れたセルシウスが、棄権を表明した。これで、後3チーム。
一方スタンは、そのままファラとミラルドに突っ込む・・・?
「はいリッド、後は任せたわよ!」
「会長、よろしくお願いしますね!」
間一髪、2人ともどうにかアンカーにバトンを渡した。そして、スタンからバトンを受けるのは。
「ス、スタン君・・・!」
「クレス〜!バトン受け取れ〜!」
いや、無理。
スタンは、クレスにバトンを渡した・・・クレスをふっ飛ばしながら。
「・・・と・・・とにかく走らないと・・・。」
頑丈だな、クレス・・・。
「なかなかの速さだな、リッド!」
「いや、会長速過ぎ・・・!」
こちらは、トップ争いの2人。
トップはマローネで、リッドはどうにか喰らいついている。
「くそっ!追いつけるか・・・!?」
後ろから、エルヴンブーツを履いたクレスが猛烈な勢いで走ってきた。
「凄いです!ゴール際で3人が並びました!」
誰だお前?(因みに、コリーナではない)
「・・・ゴール!順位は・・・写真判定です!」
いや、だから誰だよ?
「・・・結果が出ました!なんと、同着!3人が同着でゴールしてます!」
どこぞの誰かが言う通り、リッド、クレス、マローネの3人は完全に同時にゴールしていたのだ。
「しょうがない・・・。リッドに・・・クレスか。3人でジャンケンするぞ。」
『・・・へ?』
いきなりのマローネの言葉に、口をあんぐりと開ける2人。
「このリレーの順位で、総合順位が決まる。つまり、これで決着をつける。行くぞ・・・!」
「ちょっ、会長・・・!」
「・・・結局、今日一日はなんだったんだよ・・・。」
そしてジャンケンの結果、勝者はやはりマローネだった・・・。
これを最後に、今年度のセイファート高校運動会は幕を閉じた・・・(おいおい)
「はぁ・・・はぁ・・・もって来ましたよ、リバヴィウス鉱!・・・あれ?」
既に誰もいなくなったグランド。星雲石片手にチェルシーが戻って来たのは、深夜のことだった・・・。
・・・いいのか!?いくらネタが無かったからってこんなオチで!?(爆)
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