TOE小説
「セイファート高校」第27話
〜定期テスト〜
運動会が終わってからしばらく経ったある日のこと。
いつものように教室までやってきたリッド、ファラ、キールの3人だったが・・・。
「・・・な、なななな、何だ?」
リッドが異様にうろたえる。なぜなら、教室の雰囲気が異様だったからだ。
どの位異様かというと・・・今そこにいる生徒の大多数が教科書とにらめっこしているのである。
「どうしたの?・・・うわ〜、どうしたのみんな・・・。」
「喜ばしいことじゃないか。やっとみんな学問の面白さに目覚めたようだ。」
リッドと同じようにうろたえるファラと、何か目をキラキラさせているキール。
「あ、リッド〜!ファラ〜!キール〜!おはような〜!」
席の一角から、メルディの声がした。そちらに向かう3人。
「おはよう、メルディ、コリーナ。・・・ねぇ、みんないきなり教科書なんて・・・?」
「ファラさん、黒板まだ見てないんですか?」
「黒板?」
コリーナが指差した先にある黒板には、次のようなことが書かれていた。
『本日午後定期テストあり』
「・・・テストぉ!?俺なんにも勉強してねぇぞぉ!?」
「私だって!・・・キールは?」
「予習復習は基本だろう。なるほど、抜き打ちで定期テストか・・・実力を見るにはいいな。」
やはり、視点が違うキール。
「・・・まぁどうせ授業なんて聞いてないから(をい)、教科書読む気にもならねぇな・・・」
「リッドってばまた・・・。私は教科書読むよ。」
「僕はレオノア百科事典でも・・・。」
と、3人が自分の席につこうとした時、リリスが何もしてないことにファラが気付いた。
「あれ?リリスさんは何もしないの?」
「多分、するだけ無駄よ。付け焼き刃ってあんまり効果ないからねぇ・・・。だから私は実力で受けるわ。」
その場にいた生徒の肩が、ぴくっと揺れた。
見れば、リオンも教科書を持っていない。暇そうに頬杖をついている。チェルシーはにらめっこ中。
とまあそうこうしているうちに、セルシウスが入ってきた。
「きりーつ!れー!」
「おはようございまーす!」
「おはよう、みんな。・・・どうしたの?教科書なんか持って。」
怪訝そうにするセルシウス。
「だって定期テスト、しかも抜き打ちなんて・・・。」
「あぁ・・・なるほどね。でもこのテスト、教科書あんまり意味無いわよ。」
生徒全員、間の抜けた顔になる。
「この学校の定期テストは、雑学の知識の程度を調べるの。教科書とは全く関係のない・・・ね。メルニクス語は多少必要だけど。」
今度は、白けた空気。
「じゃ、じゃあ今までやってきたことは・・・?」
「別にそのテストでもいいけど、意味の無い数式を解いたって面白くも何とも無いでしょう。」
あっさりと疑問に答える。因みにこれは筆者の意見でもある。
「・・・もっとも、私はあんまりテストなんて意味ないと思うけどね。」
「・・・どういうことですか?」
リッドが訊ねる。
「テストなんて、その場凌ぎで脳に焼き付けておいた知識を紙の上に並べて、終わればその知識とはさようならでしょ?貴方たち。」
反論できない一同。筆者の(腐れた)意見その2です。
「・・・こんなこと言ってもしょうがないわね。午後からテストだから、午前はフリー。ご自由にどうぞ。」
そう言って、セルシウスは教室を出て行った。
残された生徒はしばし呆然とすると、思い思いの行動へと写っていった。
リッドなら睡眠、ファラはリリスとトーク、キールはメルニクス語の辞書を手に取り、リオンは読書、チェルシーは弓の手入れ、メルディとコリーナは歌い踊り・・・。
午前中は、わりとあっさり過ぎていった。
午後、セルシウスがテストを片手に入ってきた。用紙が裏返しのまま、手早く配られる。
「じゃあ、テストを始めるわ。制限時間30分。・・・始め!」
一斉に紙を裏返す音がする。
「・・・こ、これは・・・。」
キールが唖然とする問題。その内容は・・・
Q1:アップルグミ6個、ミックスグミ5個、ホーリィボトル4瓶、フレアボトル3瓶、ルーンボトル2瓶。計何ガルド?
Q2:タスクのにく、レモン、トマト、ビート、パープルソディで作れる料理は?
Q3:バンエルティア号に備え付けてある潜水艇の名前は?
Q4:ネレイドがおよそ10000年前に創造した非物質世界の名前は?
Q5:光晶霊の力が宿った指輪といえば何?
Q6:晶霊銃に用意されているタイプ2つを答えよ。
Q7:セイファート教の教義が記された書物の名前は?
Q8:ラシュアン染めの染料として使われる植物の名は?
Q9:Q1のアイテム、全て売ったら何ガルド?
Q10:次のメルニクス語を訳せ。”Good luck!”
Q11:次のメルニクス語を訳せ。”Thank you!”
Q12:2300年前に勃発したインフェリアとセレスティアの戦争をなんと言う?
Q13:晶霊鉄道を動かす燃料は何?
Q14:セレスティア7大秘宝をすべて挙げよ。
・・・これが問題の全容である。Q1〜Q13まで1問5点、Q14は1つごとに5点の35点。計100点満点。
簡単なものから、マニアックなものまで揃っている。貴方は何問取れますか?(爆)
「・・・そこまで。はい、後ろの人、集めて。」
どうやら、30分経ったらしい。生徒たちの表情は・・・様々である。
手ごたえを感じた者、顔を顰める者、小躍りする者、落胆する者・・・。
「みんな、どうだった?私はいまいちだったな・・・。」
ファラがリッドたちに聞いてみる。なぜかリリス、リオン、チェルシーもいる。
「もちろん、出来てねぇよ。」
「Q2以外は何とかなった。」
「メルディセイファート教なんてわかんないよぅ・・・。」
「私はメルニクス語がだめです・・・。」
「・・・まぁ、何とかなるでしょ。」
「あの程度の問題など、話にならん。」
「あの〜、セレスティア7大秘宝って、何でしたっけ・・・?」
まぁ、半ば予想できた感想なのでいいだろう。
後日、結果が出た。
リッド・・・5点(Q2だけ正解)
ファラ・・・45点(クラス平均よりやや下)
キール・・・85点(キール「何故だっ!?・・・あ、メルニクス語が・・・。」
メルディ・・・95点(Q7以外パーフェクト)
コリーナ・・・40点(ファラと同じく)
リリス・・・60点(こちらはクラス平均より上)
リオン・・・65点(リオン「しまった・・・Q14を忘れてた・・・」)
チェルシー・・・50点(クラス平均で可も不可も無い)
この結果に、キールは滅茶苦茶悔しがったという・・・。
「ワイール!キールに勝ったなー!」
「ち、ちくしょうっ!もう一回やり直せ!」
テスト問題は、筆者オリジナルです(笑)因みに解答はこちら。
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