TOE小説
「セイファート高校」第31話
〜謎解き?〜




「うっ・・・。」


クレスの意識が戻った。頭痛がするが、特に身体がおかしいということはない。


「・・・ミント・・・チェスター・・・クラースさん・・・。大丈夫か・・・?」


か細い声で呼びかける。呼ばれた3人も、何とか目を覚ました。


「クレスさん・・・私は、大丈夫です・・・。」
「・・・一体、何が起こったってんだ・・・?」
「全く、この家の家主はどこにいる・・・。」


口々に言いながら、とりあえずはこの部屋を出る。・・・4人は仰天した。


「・・・さっきの入り口はどこ行ったんだよ!?」


チェスターが叫ぶのも無理はない。部屋を出てみれば、そこにあったのは階段だけだったのだから。


「ふぅむ・・・どうやら、この家は迷宮になったようだ。抜け出せれば、家主も出てくるだろう。


クラースが、帽子を深くかぶり直しながら言う。


「すみません皆さん、私がこんなことお願いしなければ・・・。」
「ミントのせいじゃないよ。それよりも今は、ここから脱出しなくちゃね。」


クレスは落ち込むミントに声をかけると、自ら1番前に立って階段を上り始めた。











「・・・何だ、すぐ扉があるじゃないか。」


階段を上りきったクレスは、少し前方に扉があることを発見した。すぐさま近寄る。


「・・・あれ?鍵が掛かってるのかな・・・?」
「面倒だ、扉を破るぞ!屠龍!」


クレスの脇までやってきたチェスターが、いきなり弓術の奥義をぶっ放した。・・・が、扉はびくともしない。


「・・・何ぃ!?」
「チェスターの屠龍で傷1つつかないなんて・・・学校の非常扉以上だよ!」


何ぞといいながら、今度はクレスがエターナルソードを抜こうとする。


「待つんだ、2人とも。ちょっと来てくれ。」


クラースの呼びかけを聞き、傍によるクレスとチェスター。


「あの奥を見てみろ。・・・スイッチが見えるだろう?恐らくはあれを押せば扉が開くはずだ。」


クラースが指差したのは、小さな水路の奥にあるスイッチ。
1番腕の細いミントが腕を伸ばしても届かず、チェスターの弓で押すには流石に無理があった。


「左右にも扉がある。何かあのスイッチを押せるものがあるかもしれない。」


クラースの言葉に、とりあえず、他の部屋を探索する。


「あれは・・・?」


クレスが何かを見つけ、拾い上げる。


「・・・アヒルの・・・おもちゃですね・・・。」
「・・・置いてけよ、クレス。」


ミント、チェスターが首を傾げる。だが、クラースは違った。


「・・・使えるな。」
「えっ?」
「これをあの水路に浮かべ、進ませればスイッチが押せるだろう?」


ポン、とクレス、ミント、チェスターが手を叩く。あぁ、という感じで。


「でもクラースさん、このアヒル、ゼンマイがありませんよ?」
「恐らく、ゼンマイも何処かに落ちているだろう。探すぞ。」


ゼンマイは程無く見つかり、水路にアヒルを流してみる。


「・・・オッケー!開いたよ!」
「よし、これで終わったな!」


だが、開いた先の階段を上ると、そこにはさっきと同じような部屋があった。


「・・・また、かよ・・・。」


チェスターの力無い声がした。




ここからは、各階の彼らの様子を見てみる。


〜地下7階〜


「この人形、邪魔だ・・・。」


チェスターが、扉の前に立っている人形を小突きながら言う。すると、人形の目が一瞬光った。


「ヘっ?」


チェスターは、事を理解するよりも早く吹っ飛ばされた。人形が、いきなり機械のモンスター・・・クリミナルになって襲ってきたのだ。


「大丈夫か、チェスター!?」


クレスたちが駆け寄る。ミントが法術でチェスターの傷を癒しているうちに、敵の数は増えた。
クリミナルがもう1体・・・それと、クリミナルよりも巨大な殺人機械、マーダーである。


「にゃろう・・・!喰らえ、凍牙!」


冷気を帯びた矢がクリミナルに放たれる。命中したが、まだまだ動けるようだ。


「なら僕が!・・・真空破斬!」


クレスが放った遠当ては、今度こそクリミナルを仕留めた。
だが、もう1体のクリミナルとマーダーが、マシンガンを乱射してきた。


「うわあっ!」
「くぅっ・・・出でよ、アスカ!敵を殲滅せよ!」


クラースが、オリジナルの召喚術を放つ。光を纏った精霊・・・アスカが現れ、クリミナルとマーダーを光に包む。


「すまないな。次も頼むぞ。」
「ご主人様、何なりと・・・。」


アスカが帰っていく。クリミナルとマーダーの姿はなかった。


「すいません、クラースさん・・・。」


マシンガンを掠めた腕の傷をミントに治してもらっているクレス。


「何、気にするな。それよりもアヒルとゼンマイは見つかったんだろう?なら先へ進もう。」





〜地下6階〜


「何だこれ?」


チェスターが、ある機械をいじる。すると、ふわりとほのかな風が起こった。


「これは一体・・・?」
「皆さん、ここを見てください!隠し扉です!」


ミントが壁を指差す・・・その壁は、よく見れば厚紙が張ってあるカモフラージュ。風で捲れた紙の先には、扉がある。


「なるほど、この先にアヒルはあると言うことだな。」


その扉を抜けると、更に扉が2つ。


「とりあえず開けるよ?」


クレスが片方の扉に手をかけると・・・ノブが取れて、扉が破れた。


「・・・えっ?」


破れたといっても壊れたわけではない。破れたのは、正確には扉の絵。その奥には・・・またしてもクリミナル&マーダー。


「またコイツらかよっ!?」


不意打ちで傷を負ったものの、どうにか撃破。アヒルと、ゼンマイを入手した。





・・・続く。




・・・引っ張ってしまいました(爆)



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