TOE小説
「セイファート高校」第34話
〜親善試合〜




「・・・何ですって?」


ここは、セイファート高校の廊下。柄にもなく素っ頓狂な声を上げたのは、マローネ会長である。


「じゃから・・・親善試合が行われることになった。ついては、メンバーを収集しておいて欲しい。」


会長の話し相手はレム。一応この人(大晶霊)は、生徒会の担当である。ほとんど関与してないが。


「メンバー・・・生徒会ですか?」
「生徒会に限らずとも良い。選抜基準はおぬしに任せる。」
「・・・解りました。で、親善試合では何をやるんです?」


レムに訊いてみるマローネ。


「サッカーと訊いておる。監督も探しておくのだぞ。」
「監督は私がやります。で・・・相手は?」
「うむ・・・。異次元の彼方にある私立フォルトゥナ高校だ。」


















「・・・と言う訳だ。どうだ、サッカーをやる気は無いか?」


と、とりあえず言われたことを生徒会の集まりで話すマローネ。


「強制はしないが・・・ミント、お前には参加して欲しい。いざと言う時の看護婦としてな。」
「解りました、それなら・・・。」


と、まずは看護婦をゲット。


「で、やりたい奴はいないか?」
「悪いが、僕はやらないぞ。その日はマリアンの買い物に付き合わなければならない。」
「私も辞退させてもらおう。この間のバンエルディアの費用、どうにかしてやり繰りしないとだからな。」


リオン、ウッドロウがまず否定する。・・・どうやらウッドロウは、様々な雑務を押し付けられているようである。


「むぅ・・・ロエンとレイスはどうだ?」
「私は構わないよ。違う学校にも商売相手ができるかもしれないからね。」
「俺もだ。特に予定もないしな。」


この2人はいいらしい。これでまずは2人。


「リリスは?」
「ごめんなさい、その日はボブおじさんのところに行ってトマトもらう約束してるから。・・・あ、そうだ!」


何かを思いついた様子のリリス。


「私は無理だけど、私のクラスのリッドさんたちに頼んでみるわ。」
「そうか、ぜひ頼む。」
「そういうことなら、私もクレスさんたちにお願いしてみます。」


ミントも便乗した。


「2人ともすまない。そうすると・・・どうにか11人は集まりそうだな。」























『サッカーの親善試合?』
「うん。ねぇ、参加してくれない?」


1−2の教室。リリスの言葉に、言われた面々(リッド、ファラ、キール、メルディ、コリーナ)の声がハモった。


「めんどくせぇな・・・。」
「絶対に、お断りだ。」
「何で?やろうよ、面白そうだし。」
「そーだよー。メルディはやるな。なぁ、クィッキー?」
「クィッキー!」
「おおおう、素晴らしい詩が書けそうな予感です!」


相変わらず、乗り気じゃない男とノリノリの女に分かれる5人。


「マローネ会長に言っちゃった以上、参加してもらわないと困るのよ。お願い!」


パン、と手を合わせて頭を下げるリリス。それを見て、まずリッドが折れた。


「・・・しょうがねぇな。いずれ埋め合わせしろよ。」
「ありがとうリッドさん!」
「後はキールだけだね。ね、キール?」


にっこりと笑ってキールに迫るファラ。・・・怖い。


「・・・わ、わかった(汗)」


迫力に負け、承諾するキール。


「皆、ありがとう!これで・・・」
「面白そうね〜。ねぇ、私も参加しちゃ駄目?」


と、リリスの後ろからメンバーが書いてある紙を覗き込んだのは、プリムラ。


「えっ、参加してくれるの?」
「プリムラ、お前は運動なんて出来たのか?」
「貴方には言われたくないわよ、キール。」


そんな(どんな?)感じで、リリスは6人の参加者をゲットした。

















一方。


「うん、いいよ。他ならぬミントの頼みだしね。」
「俺も全然構わないぜ。」
「あたしもやる!異次元の高校なんて、面白そうじゃん?」
「皆さん・・・ありがとうございます!」


こちらでは、3人が参加することとなった。スタン、ルーティ、フィリアは用があるといって参加を断っている。
また、ミントは3年のクラースにも参加を要請。ミラルドと共に、快く承諾してもらったようだ。


これでメンバーは13人。交代要員までいることになる。

























試合当日。会場のフィールドに集まったセイファート高校の面々だが。


「・・・相手はまだ到着してないみたいだね。」


練習をしながらクレスが言う。確かに、まだフォルトゥナ高校の面々は姿を見せていない。


「ふむ、そろそろ時間だが・・・ん?」


クラースが、前方に何かを見つける。


「クラース、あれは・・・?」
「うむ・・・時間の歪みだな。」


キールが話し掛ける。学者同士気が合ったらしく、呼び捨てである。


「な、何だ?」
「バイバ!何か出てくるな!」


驚くリッドに、出てくる物体に指をさすメルディ。


『うわわわわっ!!』


時間の歪みから、人が雪崩れ落ちてきた。


「いったたた・・・ねぇ、もうちょっとゆっくり降りられなかったの?」
「ごめんね、カイル。何分11人同時の移動だったから・・・。」
「いいじゃねぇか、こうして無事に着けたんだしよ。」
「フン、「何とか」が抜けてるぞ。」
「いいよ、そんなことは。何もなくてよかったよ。」
「あら、あたしは何か起こってくれたほうが良かったわよ。面白いデータが取れそうだし。」
「・・・さて、相手は彼らですか・・・。」
「エルレイン様、我々に任せてください。」
「俺の渇きを癒すのは・・・誰だ・・・!」
「バルバトスよ、また喉が渇いたのか?」
「・・・オセ?どこに行った!?」


・・・何だか、大変なことになりそうである。


続きます。




スタンたちが出ない理由は・・・もうお解りですね?(苦笑)



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