TOE小説
「セイファート高校」第35話
〜キックオフ・・・?〜




「セイファート高校の生徒会長で監督の、マローネ・ブルカーノだ。」
「フォルトゥナ高校生徒会長、監督兼選手のエルレインです。どうかよろしく。」


2校それぞれの生徒会長が、試合前に握手を交わす。


「とうとう試合かぁ・・・なんかワクワクするな。ねぇロニ?」


フォルトゥナ高校の生徒である金髪の少年・・・カイルが脇を見る・・・が、誰もいない。


「・・・あれ、ロニ?」


あたりを見回すカイル。すると、カイルより頭1つ大きい銀髪の青年が・・・ミントをナンパしていた。


「お嬢さん、貴女みたいな可憐な人が看護婦であるなら、私はこちらのチームへと移り・・・いや、こちらの学校へと転校させてもらいます。」
「・・・はぁ。」


ミントが返答に窮していると、あるツインテールの女性が青年・・・ロニの耳を思いっきり引っ張る。


「あんたは異次元に行くつもりかい、このすけべロニ!」
「痛っ、解ったから耳を引っ張るんじゃねぇ!」
「じゃあいつものがいいんだね?」
「そ、それはもっと嫌だ・・・ギャ-―――!」


ツインテールの女性であるナナリーにコブラツイストを極められるロニ。


「ロニ・・・。」
「ふふっ、あの2人も相変わらずね。」


カイルの脇から声が聞こえる。薄いピンクの服を着用した(かなり)色白な少女リアラ。


「あ、リアラ。・・・そうだね。」
「全く、愚かな奴らだ・・・。」
「ジューダス!」


カイルに名を呼ばれたのは、黒ずくめの服に仮面を被った少年。その腰には・・・シャルティエがある。


「・・・あれ、ハロルドは?」
「え?そこに・・・あら?」




















「あれがフォルトゥナ高校の学生・・・。何だか、個性的だね。」


カイルたちを物珍しそうな目で見るファラ。・・・人の事言えるのか?


「あら、あたしたちにとってはあんたたちの方が個性的に見えるわよ。」


と、聞きなれない声が脇から聞こえた。その方向を見ると、寝癖のような髪形をしている女性がいた。


「ところで、髪の毛一本くれない?異次元の人間なんて、珍しいサンプルだし、グフフフフ・・・。」
「いいよ別に、そのくらい。はい。」


何の躊躇いも無く髪の毛を一本引き抜き、その女性・・・ハロルドに渡すファラ。


「ワオ!あんがとね。いいサンプルになりそうだわ・・・。」
「・・・ねぇ、サンプルって・・・?」


と、ファラが訊いた時には既にハロルドは去っていた。


「・・・まぁいいか。うん、そろそろキックオフ!」


いいのかよ・・・。


それはともかく、キックオフ前に各チーム選手のポジションが発表された。


セイファート高校・・・フォーメーションは3−5−2。

FW:リッド、ロエン、クレス。
MF:ファラ、チェスター、プリムラ、レイス、クラース。
DF:キール、コリーナ。
GC:メルディ。

アーチェとミラルドはベンチスタートである。


フォルトゥナ高校・・・フォーメーションは2−4−4。

FW:カイル、バルバトス。
MF:リアラ、ジューダス、ハロルド、ガープ。
DF:ロニ、ナナリー、エルレイン、ダンダリアン。
GC:サブノック。

こちらにはベンチ要員はいない・・・人手が足りないらしい。

























いよいよ、ホイッスルが吹かれた。フォルトゥナ校のボールからキックオフである。


「クズどもがぁ―――!」


ボールを受け取ったバルバトスが、いきなり猛スピードで突破を図った。


「そう簡単に・・・ぐはぁっ!?」


立ちはだかろうとしたロエンだったが、逆にバルバトスに弾き飛ばされた。


「弱い!弱すぎるぞ!」


そう叫んだバルバトスは、なんとペナルティエリアの数10m前からシュートを撃った。


「バルバトスよ、気が早いぞ!」


遥か遠く(フォルトゥナ高校ゴール方面)で、ダンダリオンが呟く。シュートの威力は凄いが、あらぬ方向へと飛んでいった。


「・・・今日の俺は紳士的だ、運が良かったな・・・。」
「つーかあんた、もっと近づいて撃てよ・・・。」


敵ながら、思わず近くにいたチェスターが突っ込む。


「いくなー!受け取るよ、キール!」
「ぼ、僕!?待ってくれ、メルディ!」


そんなキールを無視して、メルディがボールを投げる。何とか受け取るキールだが。


「わ!わ!わわ!」


ドリブルになっていない。上がって来たカイルが迫る。


「もらった!喰らえ!」


キールからボールを奪い、シュートを放つ。今度は真っ直ぐゴールに向かっている。


「クィッキー、頼むな!」
「クィッキー!」


メルディの肩に乗っていたクィッキーがナイスセーブ。


「ズ、ズルイよ!」
「なんだよー!そっちだって同じことしてるな!」


反論するカイルだが、振り向いて自軍のゴールを見る。キーパーのサブノックは、ペットのオセと一緒だった。


「・・・あ〜・・・。」
「コリーナ!」
「はいです!」


今度は、コリーナがボールを受け取り、パスを回し始めた。


試合は、まだ始まったばかりである。




今のうちに。管理人、サッカー知識は皆無です。フォーメーションも適当です(死)



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